アメショを知る

アメショの模様の見方|クラシックタビー・ブルズアイ・バタフライ・M字・ネックレス・ブレスレットを部位別に解説

公開:2026年9月24日

この記事は一般的な情報をもとにまとめたもので、動物看護師による内容の確認を順次進めています。診断や治療の判断は、必ずかかりつけの動物病院で行ってください。

世界一かわいい猫種、アメリカンショートヘア。その体には、まるで職人が描いたような模様がびっしりと入っています。おでこのM、肩の蝶、脇腹の渦巻き、首のネックレス。一匹の猫の中に、これほどたくさんの「見どころ」が詰まっている猫種は、そうそうありません。

この記事では、アメショの代表的な柄「クラシックタビー」を、頭からしっぽまで部位ごとに名前つきで解説します。読み終わるころには、うちの子の模様を「ここがバタフライで、ここがネックレスで……」と、指さしで説明できるようになっているはずです。

毛色の種類(シルバー、ブラウン、レッドなど)についてはアメショの毛色・柄図鑑で紹介しているので、この記事では「模様の形と名前」に集中します。

そもそも「タビー」とは?

タビー(tabby)は、猫の縞模様の総称です。日本語では「トラ柄」「しましま」に近い意味です。タビーにはいくつかの型があります。

型 模様の特徴
クラシックタビー 脇腹に大きな渦巻き。アメショの代名詞
マッカレルタビー 細い縞が縦に何本も並ぶ(魚の骨のよう)
スポテッドタビー 縞が途切れて斑点状になる
ティックドタビー 体に縞がほとんどなく、1本の毛に濃淡の帯が入る

アメショで「あの模様」と言われるのは、ほとんどがクラシックタビーです。

部位別・模様マップ(図解風)

アメショを頭 → 首 → 肩 → 背中 → 脇腹 → 脚 → しっぽ → おなかの順に見ていくと、模様の全体像がつかめます。

見る位置 模様の名前 どんな模様? 見つけるコツ
頭(おでこ) M字(フォアヘッドM) 額に「M」の形の縞 正面から、少し上を向いたときに見るとくっきり
頭(目尻〜ほお) アイライン・ほおの渦 目尻から後ろへ伸びる線と、ほおの小さな渦 横顔を見る。メイクをしたような目元に
頭〜首の後ろ 後頭部の縞 頭頂から首の後ろへ流れる数本の線 上から見ると、背中のラインにつながる
首〜胸 ネックレス 首から胸にかけて横切る輪状の縞 座って正面を向いたとき、胸元に1〜数本
肩 バタフライ 肩の上に蝶が羽を広げたような模様 真上から見下ろすのがいちばん
背中 背中の3本ライン 背骨に沿った1本と、その両側に平行する2本 香箱座りのときに上から
脇腹 ブルズアイ(渦巻き) 大きな渦、または的のような同心円 横向きに寝そべっているときに全体が見える
前脚・後ろ脚 ブレスレット 脚をぐるりと囲む横縞 伸びをしたときや、へそ天のとき
しっぽ リング 根元から先まで輪状の縞。先端は濃い色 しっぽを立てて歩くときに
おなか 斑点(ベストボタン) おなかに並ぶ濃い色の点 へそ天のとき。ボタンのように2列に並ぶ子も

全部そろっていなくても、もちろん問題ありません。線が途切れていたり、左右で形が違ったりするのも、その子だけの個性です。

部位ごとに、もっとくわしく

額のM字

タビーの猫に共通する、おでこの「M」。アメショは地色と縞のコントラストが強い子が多く、Mがとてもくっきり見えます。眉間にしわを寄せているようにも、困り顔にも見える、アメショの表情の決め手です。

アイライン・ほおの渦

目尻から耳の方へ伸びる線と、ほおにある小さな渦。アメショの「目ヂカラ」は、このアイラインのおかげといっても過言ではありません。ほおの渦は、顔を横から見たときにだけ見られるひそかな見どころです。

ネックレス

首から胸元を横切る縞で、切れ目なくぐるりとつながる子もいれば、途中で途切れる子もいます。本数も1本〜数本とさまざま。胸元にネックレスを重ねづけしたアメショは、まるでおしゃれをしてきたかのようです。

バタフライ

肩の上、背中側に広がる模様で、上から見ると蝶が羽を広げたように見えます。アメショを真上から見下ろせるのは、抱っこしたときや、足元でごはんを待っているとき。あの蝶は、飼い主さんだけが見られる特等席の景色です。

背中の3本ライン

バタフライの後ろから、しっぽの付け根に向かって、背骨に沿った1本と、その両側の2本が平行に走ります。3本がきれいに分かれて見えるかどうかは個体差があり、つながって太い1本に見える子もいます。

ブルズアイ(渦巻き)

脇腹に描かれる大きな渦、または同心円の模様です。中心が的(まと)に見えることから「ブルズアイ(雄牛の目=的の中心)」と呼ばれます。中心の濃い部分を、明るい地色の輪、さらに濃い縞の輪が囲むのが典型的な形です。

左右の脇腹で形が違う子も多いので、ぜひ両側を見比べてみてください。二重丸の子、楕円の子、ロールケーキのようにくるくる巻いている子。世界にひとつとして同じ渦はありません。

ブレスレット

前脚・後ろ脚をぐるりと囲む横縞です。足先に向かって細かくなることが多く、脚を伸ばしたときに「しましまのソックス」をはいているように見えます。

しっぽのリング

しっぽは根元から先端まで輪状の縞が並び、先端は濃い色になることが多いです。リングの本数を数えるのも、アメショ飼いのひそかな楽しみのひとつです。

おなかの斑点

へそ天をしたときにだけ見える、おなかの濃い点々。ベストのボタンに見立てて「ベストボタン」と呼ばれることもあります。無防備なおなかに並ぶ水玉は、かわいさの隠し玉です。

クラシックタビーとマッカレルタビーの見分け方

アメショにはマッカレルタビーの子もいます。見分けるときは、脇腹を見るのがいちばん確実です。

見る場所 クラシックタビー マッカレルタビー
脇腹 大きな渦巻き・同心円(ブルズアイ) 細い縞が縦に何本も平行に並ぶ
肩 バタフライがはっきり バタフライははっきりしないことが多い
背中 3本ラインが太めでくっきり 背中の1本線から、肋骨のように縞が下へ伸びる
全体の印象 大胆で太い線。うずまき 細くて規則的な線。すっきり
名前の由来 古くからある「典型的な」タビー マッカレル=サバ。魚の骨のような縞
共通点 額のM字、ネックレス、ブレスレット、しっぽのリング 同左

遺伝の面では、マッカレルタビーの性質がクラシックタビーより優性(顕性)とされています。つまり、両親の両方からクラシックタビーの遺伝子を受け継いだときにだけ、あの渦巻き模様が現れるのです。そう考えると、あの渦巻きはちょっとした奇跡の産物ともいえます。

どちらの柄でも、アメショの魅力は変わりません。すっきりしたマッカレルのアメショも、とびきりかっこよくてかわいいのです。

子猫のうちは模様が読み取りにくいことも

アメショの子猫は、生後2〜6か月ごろに毛がふわふわになり、模様がぼやけて見える時期があります。成猫の毛に生え替わる1歳前後で、模様がはっきりしてくることが多いです。時期ごとの変化は毛色・柄図鑑にまとめています。

子猫のうちは、次のポイントを見ると柄の型を判断しやすいです。

  • 脇腹に渦のような丸い形があるか(クラシック)、縦の線が並んでいるか(マッカレル)
  • 肩の上に、左右に広がる模様があるか(バタフライ)

模様をきれいに見せるお手入れ

模様そのものはお手入れで変わりませんが、毛づやが上がると、地色と縞のコントラストがぐっと引き立ちます。

  • 週2〜3回のブラッシング(換毛期はできれば毎日)
  • 毛の流れに沿って、ラバーブラシや獣毛ブラシでなでるように
  • 仕上げに手でなでると、皮脂が行きわたってつやが出る

くわしくはアメショの毛の手入れをどうぞ。ブラッシング中は、皮膚の赤み、しこり、フケ、脱毛がないかも一緒にチェックしましょう。模様の一部だけ急に毛が薄くなった、同じ場所をしきりになめる、といった変化があれば、皮膚のトラブルやストレスのこともあるので動物病院で相談してください。

模様観察を楽しむアイデア

  • 左右の脇腹を写真に撮って並べる:渦の形の違いがよくわかります
  • 真上からバタフライを撮る:ごはんを待っている時間がシャッターチャンス
  • しっぽのリングを数える:意外と子によって違います
  • 毎月同じ角度で撮る:子猫の模様の変化が成長アルバムに

模様で運勢を占う遊び方は柄占いで、模様にちなんだ名前はアメショの名前アイデア集で紹介しています。

まとめ:アメショの模様は、一匹ずつの芸術作品

おでこのM、目元のアイライン、胸のネックレス、肩の蝶、背中の3本線、脇腹の渦、脚のブレスレット、しっぽのリング、おなかのボタン。アメショの体は、見れば見るほど発見がある「動く美術館」です。

名前を知ってから見ると、いつものアメショがもっと愛おしく見えてくるはず。今日はぜひ、うちの子の模様をひとつずつ指さしで確認してみてください。どこを見ても、世界一かわいいはずです。

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