世界一かわいい猫種、アメリカンショートヘア。実物はこんなにかわいいのに、写真に撮ると「なんか違う…」となった経験はありませんか。
アメショは、銀色の地色と黒い渦巻き模様のコントラストが強いぶん、実はちょっとだけ撮影の難易度が高い猫種です。でも、コツさえ押さえれば大丈夫。この記事では、アメショの魅力を最大限に引き出す撮り方を、「模様」「目」「目線」「光」「スマホ設定」に分けて紹介します。
まずは結論:アメショ撮影の5か条
| コツ |
ひとことで |
| 1. 模様は「横」か「上」から |
渦巻きは真横、肩の蝶は真上から |
| 2. 目はやや暗めの部屋で |
瞳孔がまんまるに開きやすい |
| 3. 目線はおもちゃでもらう |
レンズのすぐ上で振る |
| 4. フラッシュは使わない |
目が光る&びっくりさせる |
| 5. 露出は少し暗めに |
シルバーの白飛びを防ぐ |
渦巻き模様をきれいに写す角度
あの渦巻き模様を見て恋に落ちない人はいません。だからこそ、写真でもしっかり残したいところです。アメショの模様は、部位ごとに「いちばんきれいに見える角度」が違います。
| 撮りたい模様 |
おすすめの角度・タイミング |
| 体の側面の渦巻き(ブルズアイ) |
猫が横向きに立っている、または横向きに寝そべっているときに、真横から |
| 肩の蝶(バタフライ) |
香箱座りや、ごはんを食べているときに、真上から |
| 背中のライン |
伸びをしているとき、または歩いているときに、斜め後ろ上から |
| 額の「M」 |
正面から、目線より少し上の位置で |
| しっぽのリング |
しっぽをまっすぐ伸ばして寝ているときに |
| 足のブレスレット |
前足をそろえて座っているときに、低い位置から |
特に渦巻きは、体を丸めていると模様がゆがんで見えます。「のびーっ」と横になっているときがシャッターチャンスです。寝相のタイミングは寝相でわかるアメショの気持ちも参考にどうぞ。
模様の名前や種類はアメショの毛色・柄図鑑で詳しく紹介しています。
まんまるの目を撮るコツ:明るさがカギ
アメショのまんまるの目は、それだけで世界遺産級のかわいさです。ただ、猫の瞳孔は明るい場所では細く縦長になり、暗い場所では丸く大きく開きます。
| 撮影する場所 |
瞳孔の様子 |
写真の印象 |
| 日なた・明るい窓辺 |
細い縦長になりやすい |
きりっと凛々しい、ハンターの顔 |
| 夕方の室内・間接照明 |
丸く開きやすい |
あどけない、ぬいぐるみのような顔 |
| 遊んで興奮しているとき |
丸く開くことが多い |
きらきらしたやる気の顔 |
まんまるの瞳を撮りたいなら、少し暗めの室内がおすすめです。夕方や、照明を少し落とした夜の部屋で、あたたかい色の電気スタンドの光があると、雰囲気のある一枚になります。
ただし、暗すぎると手ブレや画質の荒れが出やすくなります。「部屋の照明を1段階落とす」くらいから試してみましょう。反対に、窓辺の自然光で撮る細い瞳孔の凛々しい顔も、それはそれでアメショのかっこよさが出ます。どちらの顔も最高なのがアメショのずるいところです。
目線をもらうコツ:おもちゃは「レンズのすぐ上」
カメラを向けると、そっぽを向く。猫あるあるです。目線をもらうには、おもちゃを使うのがいちばんの近道です。
- じゃらしをレンズのすぐ上で振る:猫の視線がレンズに近くなり、カメラ目線に見えます
- カサカサ音を立てる:ビニールや紙の音に反応する子は多いです。振り向いた瞬間を狙いましょう
- 名前を小さく呼ぶ:耳だけこちらを向く、というのもかわいい一枚になります
- 撮る前に少し遊ぶ:遊んで気分が乗っていると、瞳孔も丸くなりやすいです
- 撮影は短時間で:しつこくすると、カメラ自体を嫌いになってしまうことも
狩猟本能の強いアメショは、じゃらしへの反応がとても良い子が多い猫種です。遊び方のコツは狩猟本能を満たすおもちゃと遊び方にまとめています。飛びかかる瞬間を狙うなら、連写(バースト)機能が大活躍します。
フラッシュは使わない
猫を撮るときは、フラッシュは使わないのが基本です。
- 目が光ってしまう:猫の目の奥には光を反射する層(タペタム)があり、フラッシュを当てると目が緑や黄色に光って写ります
- 猫がびっくりする:突然の強い光は、猫にとってストレスになります。カメラやスマホを向けるだけで逃げるようになってしまうことも
- 瞳孔が細くなる:まんまるの目を撮りたいなら逆効果です
スマホの設定で、フラッシュは「オフ」にしておきましょう。「自動」のままだと、暗い部屋で勝手に光ってしまうことがあります。
シルバータビーの「白飛び」「黒つぶれ」対策
アメショ撮影ならではの悩みが、銀色の地色が真っ白に飛んだり、黒い縞がつぶれたりすること。コントラストが強い毛色なので、カメラが明るさの判断に迷いやすいのです。
| 毛色 |
よくある失敗 |
対策 |
| シルバータビー |
銀色が白く飛んで、模様がのっぺり |
露出(明るさ)を少しマイナスに |
| ブラウン・レッド |
色がくすむ、オレンジが濃すぎる |
自然光で撮る。白熱灯だけだと色が偏りやすい |
| ブルー・ブラック |
全体が暗くつぶれる |
顔にピントを合わせ、露出を少しプラスに |
| ホワイト・クリーム |
毛のふわふわ感がなくなる |
露出を少しマイナスに、横から光が当たる位置で |
スマホなら、画面をタップしてピントを合わせたあと、表示される明るさ調整(太陽マークなど)を上下にスライドするだけで露出を変えられます。銀色の毛並みが一本一本輝いて写った瞬間の感動は、アメショ飼いだけの特権です。
スマホ設定のおすすめ
機種によって名前は違いますが、多くのスマホに次のような機能があります。
| 機能 |
使いどころ |
| 連写(バースト) |
遊んでいるとき、飛びかかる瞬間。あとからベストの1枚を選ぶ |
| ポートレートモード |
背景をぼかして、アメショを主役に。じっとしているときに |
| 2倍などの望遠レンズ |
顔のゆがみが少なく、自然な丸顔に写る。少し離れて撮れるので猫も落ち着く |
| グリッド線 |
目や顔の位置を決めやすく、傾きも防げる |
| ライブフォト・動画 |
一瞬の表情を逃さない。動画からお気に入りのコマを切り出すのも手 |
| タップでピント |
ピントは必ず「目」に合わせる |
広角で顔に近づきすぎると、鼻が大きく写ってしまうことがあります。アメショのふっくらほっぺの丸みを生かすなら、少し離れて望遠で撮るのがおすすめです。
撮影するときの目線の高さ
- 猫の目線の高さまでカメラを下げる:床に寝そべって撮ると、ぐっと臨場感が出ます
- 上から撮る:香箱座りや、見上げてくる顔は上から。まんまるの目がいっそう大きく見えます
- 背景をすっきりさせる:生活感のあるものが写り込むと、アメショの模様が埋もれがち。無地の壁やブランケットの上だと模様が映えます
シーン別・おすすめの撮り方
| シーン |
コツ |
| 寝顔 |
音を消して、そっと。起こさないのが最優先 |
| 香箱座り |
真上から撮って肩の蝶模様を。横からは「まるいパン」感を |
| ごはん待ち |
見上げる顔を上から。瞳がまんまるになりやすいチャンス |
| 遊び |
連写で。飛びかかる瞬間のハンター顔は必見 |
| 毛づくろい |
ぺろっと舌が出る瞬間を狙う |
| 窓辺 |
逆光で、毛のふちが光る「光の輪郭」ショットに |
香箱座りについては猫の香箱座りの秘密もどうぞ。
撮影のときに気をつけたいこと
- 嫌がっているとき(耳を伏せる、しっぽをバタバタ振る)はすぐやめる(しっぽでわかる気持ち)
- 服を着せる・物を頭に乗せるなど、猫が嫌がることはしない
- 撮影用の小物(ひも・小さな飾り)は、誤飲しないよう撮影後にすぐ片付ける
- 撮影に夢中で、いつもと違う様子(元気がない、呼吸が速いなど)を見逃さないように。気になるときは動物病院へ
毎月の「成長写真」のすすめ
アメショの子猫は、成長とともに模様や目の色が変わっていきます。毎月同じ場所・同じ角度で写真を撮っておくと、変化が一目で分かる宝物のアルバムになります。月ごとの変化は子猫の成長カレンダーにまとめています。
まとめ
模様は横と上から、目はやや暗めの部屋で、目線はおもちゃで、フラッシュはオフ、露出は少し暗めに。これだけで、アメショの写真は見違えるほど変わります。とはいえ、ピンボケでも、ブレていても、写っているのが世界一かわいいアメショである限り、その写真は全部傑作です。今日もたくさん撮ってあげてください。