アメショの人気の推移|人気猫種ランキング17年分のデータで見るアメリカンショートヘア
公開:2026年9月24日
この記事は一般的な情報をもとにまとめたもので、動物看護師による内容の確認を順次進めています。診断や治療の判断は、必ずかかりつけの動物病院で行ってください。 世界一かわいい猫種、アメリカンショートヘア。「昔はペットショップで一番よく見かけた」という方も多いのではないでしょうか。では実際のところ、アメショの人気はどう移り変わってきたのか。公開されているデータを使って、17年分をたどってみました。
まず前提:猫種ごとの「飼育頭数」の統計はない
最初にお伝えしておくと、日本で飼われているアメショが何頭いるか、という公的な統計はありません。ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査は猫全体の頭数を推計していますが、猫種ごとの集計はしていません。
そこでこの記事では、猫種の人気を示す代表的な指標として、アニコム損害保険が毎年発表している「人気猫種ランキング」を使います。
このランキングは「その年にペット保険へ新規加入した0歳の猫」の猫種の割合です。日本の猫全体に占める割合ではありません。保険に加入するのはペットショップやブリーダーから迎えた純血種の子が多く、保護猫やミックスの子は少なめに出る点にご注意ください。
アメショの構成比の推移(2010〜2026年版)
出典:アニコム損害保険「人気猫種ランキング」各年版(0歳の新規契約猫に占めるアメリカンショートヘアの割合)。白抜きの点(2020年版)は公式ページの表が画像のため、報道記事の数値です。点にカーソルを合わせると詳細が表示されます。
2010年版から2019年版まで、アメショは10年連続で2位。1位のスコティッシュフォールドとともに、日本の猫種人気を支えてきた「二大巨頭」でした。その後、2020年版で3位、2021・2022年版で4位、2023年版で6位、2024年版からは8位と、順位は少しずつ下がっています。
年ごとのデータ
| 版(発表年) |
順位 |
アメショの頭数 |
構成比 |
母数(0歳の猫) |
| 2026年版 |
8位 |
2,877頭 |
5.3% |
54,764頭 |
| 2025年版 |
8位 |
3,053頭 |
5.4% |
56,111頭 |
| 2024年版 |
8位 |
3,142頭 |
5.8% |
53,892頭 |
| 2023年版 |
6位 |
3,433頭 |
6.4% |
53,641頭 |
| 2022年版 |
4位 |
4,173頭 |
7.5% |
55,319頭 |
| 2021年版 |
4位 |
4,340頭 |
8.4% |
51,874頭 |
| 2020年版 |
3位 |
— |
9.9%(報道) |
37,819頭(報道) |
| 2019年版 |
2位 |
3,178頭 |
11.1% |
28,697頭 |
| 2018年版 |
2位 |
3,423頭 |
13.0% |
26,329頭 |
| 2017年版 |
2位 |
3,147頭 |
13.7% |
23,025頭 |
| 2016年版 |
2位 |
3,003頭 |
14.5% |
20,692頭 |
| 2015年版 |
2位 |
2,936頭 |
15.6% |
18,818頭 |
| 2014年版 |
2位 |
2,845頭 |
15.8% |
18,022頭 |
| 2013年版 |
2位 |
1,502頭 |
14.9% |
10,107頭 |
| 2012年版 |
2位 |
1,302頭 |
14.0% |
9,330頭 |
| 2011年版 |
2位 |
1,227頭 |
16.6% |
7,395頭 |
| 2010年版 |
2位 |
918頭 |
16.7% |
5,486頭 |
※版は発表年で、集計対象は前年2月1日〜当年1月31日に新規契約した0歳の猫です(例:2026年版=2025年2月〜2026年1月)。2009年版は本文に「根強い人気の『アメリカン・ショートヘア』をおさえ」との記述がありますが、順位の表がないため掲載していません。
データから読み取れること
1. 17年間ずっとトップ10。これはすごいこと
順位は下がったとはいえ、アメショは集計が確認できるすべての年でトップ10に入り続けています。流行の移り変わりが激しいペットの世界で、これだけ長く愛され続けている猫種はそう多くありません。まさに、世界一かわいい猫種の底力です。
2. 「割合」は下がったが、「頭数」は2021年版がピーク
構成比は16.7%から5.3%へ下がりましたが、これは保険に加入する猫の総数(母数)が約10倍に増え、いろいろな猫種が選ばれるようになったことも大きく影響しています。アメショの頭数そのものは2021年版の4,340頭がピークで、2026年版でも約2,900頭と、2010年版の3倍以上の数字です。
3. 猫種の選択肢が広がった
保険会社各社の解説では、近年はミヌエット、ラグドール、サイベリアンなど、以前は珍しかった猫種の人気の高まりが挙げられています。アメショの人気が落ちたというより、「猫種の選び方が多様になった」と見るのが自然です(ただし、順位の変化の理由を直接示すデータはありません)。
4. ほかの保険会社のデータでもトップ10常連
アイペット損害保険の「人気飼育猫種ランキング」(全年齢の新規契約が対象)でも、アメショは2017年の調査開始以来ずっと10位以内。2026年版では6位でした。飼い主の年代別では、50〜60代で4位、70代で3位と、上の世代ほど人気が高いことも分かっています(2025年版)。長く一緒に暮らしてきたファンの多さが、アメショの人気の土台になっているのかもしれません。
参考:日本の猫の飼育頭数の推移
猫全体の飼育頭数は、この10年ほど800万〜900万頭台で推移しています。
| 年 |
2013 |
2015 |
2017 |
2019 |
2021 |
2023 |
2024 |
2025 |
| 飼育頭数(万頭) |
840.9 |
829.7 |
867.2 |
876.4 |
894.6 |
906.9 |
915.5 |
884.7 |
出典:ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」2025年版(2021年の推計方法改定後の系列)。
まとめ
ランキングの順位は時代とともに変わっても、あの渦巻き模様とまんまるの瞳の魅力は、ちっとも変わりません。保護猫の中にもアメショやアメショ系の子はたくさんいます(アメショの迎え方)。これからアメショを迎える方は、性格と飼いやすさやはじめてのアメショもあわせてどうぞ。
出典
- アニコム損害保険「人気猫種ランキング」2010〜2026年版(同社公式サイト・ニュースリリース)。2020年版のみ報道記事(livedoorニュース)の数値
- アイペット損害保険「人気飼育猫種ランキング」2025・2026年版(同社ニュースリリース、同社運営メディア「にゃんぺディア」)
- 一般社団法人ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」2025年版 主要指標サマリー