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猫に与えてはいけない食べ物一覧|アメショが口にしたら危ないものと、食べてしまったときの対処

公開:2026年9月29日

この記事は一般的な情報をもとにまとめたもので、動物看護師による内容の確認を順次進めています。診断や治療の判断は、必ずかかりつけの動物病院で行ってください。

世界一かわいい猫種、アメリカンショートヘア。好奇心旺盛なアメショは、台所で料理をしているとカウンターの上をのぞきこみ、食卓に並んだお皿のにおいを熱心にチェックしにきます。あのまんまるの目で見つめられると、つい「ひと口だけ」とあげたくなりますよね。

でも、人の食べ物の中には、猫にとって少量でも体に害が出るものがあります。この記事では、猫に与えてはいけない食べ物と、うっかり口にしてしまったときの対処をまとめました。

ネギ類・チョコレート・ぶどう・人の薬・保冷剤の中身・ユリの花などを口にした可能性があるときは、症状がなくても、すぐに動物病院へ電話してください。中毒の症状は、食べてから数時間〜数日たって出てくることがあります。

特に危険な食べ物

食べ物 危ない理由・主な症状 危険度の目安
ネギ類(玉ねぎ・長ねぎ・にら・にんにく・らっきょうなど) 赤血球が壊れて貧血を起こす(元気がない、歯ぐきが白っぽい、赤っぽいおしっこなど) 非常に高い
チョコレート・ココア カカオに含まれるテオブロミンやカフェインで、嘔吐・下痢・興奮・けいれんなど 非常に高い
ぶどう・レーズン 犬で急性腎障害が知られており、猫でも与えてはいけないとされる 高い
アルコール(お酒・アルコールを含むお菓子など) 体が小さい猫は少量でも酔い、嘔吐・ふらつき・呼吸が弱くなるなど 非常に高い
カフェイン(コーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンクなど) 興奮・心拍が速くなる・震えなど 高い
キシリトール入りのガム・お菓子 犬では低血糖などの中毒がよく知られている。猫への影響ははっきりしない部分もあるが、与えない 念のため避ける

ネギ類は、加熱しても危険性はなくなりません。ハンバーグ、すき焼き、カレー、スープ、みそ汁など、ネギ類を使った料理の汁やエキスにも注意が必要です。中毒の症状は、食べてから1日〜数日後に出ることもあるため、「今は元気だから大丈夫」とは言い切れません。

量や食べ方によって体に悪いもの

すぐに命にかかわるわけではなくても、与えないほうがいいものです。

食べ物 気をつけたい理由
生のイカ・タコ・エビ・カニ・貝 ビタミンB1を壊す酵素を含むものがあり、たくさん食べ続けるとビタミンB1不足の原因になる。消化にも悪い
アワビ・サザエなどの貝の内臓(特に春先) 光に当たると皮膚が炎症を起こす「光線過敏症」の原因になることがあり、耳の先が腫れたりただれたりする
生の卵白 ビタミンの一種(ビオチン)の吸収を妨げる成分を含む。生卵をたくさん与え続けない
牛乳 大人の猫は乳糖(牛乳の糖分)をうまく消化できない子が多く、下痢をしやすい。与えるなら猫用ミルクを
加熱した鶏の骨・魚の大きな骨 縦に裂けて、口の中や消化管に刺さるおそれがある
ハム・ソーセージ・かまぼこ・スナック菓子 塩分や脂肪が多く、太る原因にも
人用のツナ缶・かつお節の食べすぎ 塩分やミネラルのとりすぎにつながる。おやつとして少量なら猫用のものを
ドッグフード 猫に必要な栄養(タウリンなど)が足りないことがある。常食させない

アメショは太りやすい猫種です。危険なものでなくても、人の食べ物をちょこちょこ分けていると、あっという間に体重が増えてしまいます。おやつは猫用のものを、1日のカロリーの1割程度までにとどめましょう(アメショの肥満、給餌量の計算)。

食べ物以外で、口にしやすい危ないもの

もの 注意点
人の薬・サプリメント 解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンなど、猫には少量でも重い中毒を起こす薬がある。人の薬を自己判断で飲ませない。床に落とした錠剤にも注意
保冷剤の中身 エチレングリコールを含むものは、なめると腎臓に重い障害を起こすことがある
ユリの花・花粉・花瓶の水 急性腎障害を起こすことがある(猫と観葉植物の記事)
ひも・輪ゴム・ビニール・ヘアゴム 飲み込むと腸に詰まることがある。お肉を縛るたこ糸など、においの付いたひもは特に狙われやすい
洗剤・漂白剤・消毒液 なめたり、体に付いた液を毛づくろいでなめたりしないよう、しまっておく

うっかり食べてしまったときの対処

  1. 口の中に残っているものを取り除き、それ以上食べないように離す
  2. 「何を・いつ・どれくらい」をメモする。パッケージや食べ残し、料理の材料がわかるものは写真を撮るか、持っていく
  3. 無理に吐かせない。塩水や薬で吐かせようとすると、かえって危険なことがあります
  4. すぐに動物病院へ電話して、指示に従う。夜間や休日は、夜間救急の動物病院に相談する

症状が出ていなくても、「少しだから大丈夫」と自己判断せずに、まず電話で相談するのがおすすめです。食べた量や猫の体重によって、処置が必要かどうかが変わります。

受診の目安

  • ネギ類・チョコレート・ぶどう・アルコール・人の薬・保冷剤・ユリを口にした(または、その可能性がある)→ 症状がなくても、すぐに連絡
  • 何度も吐く、よだれが止まらない、ぐったりしている、ふらつく、けいれんしている → すぐに受診
  • 数日後に、元気や食欲がない、歯ぐきが白っぽい、おしっこが赤っぽい・出ない → その日のうちに受診
  • ひもやビニールを飲み込んだ、吐こうとしても吐けない、口からひもが出ている → ひもは引っぱらずに、すぐに受診

吐いたときの見分け方は猫が吐いたときの記事、おしっこの異変はおしっこが出ないときの記事も参考にしてください。

誤食を防ぐ暮らしの工夫

  • 食卓や調理台に食べ物を出しっぱなしにしない:ジャンプ力のあるアメショには、キッチンのカウンターも射程圏内です
  • 生ごみはふた付きのごみ箱に:玉ねぎの皮や魚の骨、ひも付きのお肉のパックを漁られないように
  • 薬やサプリは引き出しや、ふた付きの箱にしまう:錠剤は床を転がるので、猫の格好のおもちゃになってしまいます
  • 家族やお客さんにも共有する:「あげてはいけないもの」を家族みんなで知っておくと安心です
  • 欲しがったら、猫用のおやつで応える:食卓で人の食べ物をもらえないとわかると、おねだりも落ち着いてくることが多いです

まとめ

食卓をのぞきこむアメショのきらきらした目は、世界一の破壊力です。だからこそ、その目にほだされて危ないものをあげてしまわないよう、「猫には猫のごはん」を合言葉にしましょう。万が一口にしてしまっても、慌てて吐かせたりせず、何を食べたかを確かめてすぐ動物病院へ。世界一かわいいアメショの食いしん坊な毎日を、安全に守ってあげてください。

※ここで紹介しているのは代表的なものです。中毒を起こす量には個体差があり、少量でも症状が出ることがあります。心配なときは、量にかかわらず動物病院に相談してください。