猫がおしっこが出ない・トイレに何度も行くとき
公開:2026年9月23日
この記事は一般的な情報をもとにまとめたもので、動物看護師による内容の確認を順次進めています。診断や治療の判断は、必ずかかりつけの動物病院で行ってください。 何度もトイレに行くのに尿がほとんど・まったく出ていない場合は、すぐに動物病院へ連絡してください。特にオス猫は、半日〜1日で命に関わることがあります。夜間でも救急対応の病院に電話しましょう。
大切なアメショが、トイレに何度も出たり入ったりしている。座っているのに、いつまでも出てこない。そんな様子に気づいたら、それは「トイレを我慢しているだけ」ではなく、泌尿器のトラブルのサインかもしれません。
世界一かわいいアメショの、ちょっとした仕草の変化に気づいてあげられるのは、いつもそばにいる飼い主さんだけです。落ち着いて、でも急いで様子を確認しましょう。
こんな様子はありませんか
- トイレに何度も行くが、そのたびに少しずつしか出ていない
- トイレの中で長い時間しゃがんでいる、鳴きながら排尿している
- 尿の色がいつもと違う(赤っぽい、濁っている)
- トイレ以外の場所で粗相をしてしまう
- トイレに行っても、まったく尿が出ていないように見える
- 元気や食欲がない、おなかを触ると嫌がる
特に注意:オス猫の「まったく出ない」
アメショに限らず、猫はオスのほうが尿道が細く長いため、結晶や粘液で尿道が詰まる「尿道閉塞」を起こしやすい体のつくりをしています。
尿道閉塞は、半日〜1日ほどで急性腎不全に進み、命に関わることがある緊急疾患です。以下に当てはまる場合は、様子を見ずにすぐ受診してください。
- 何度もトイレに座るのに、尿が一滴も出ていない
- おなか(膀胱のあたり)が張っている、触ると痛がる
- ぐったりしている、嘔吐している
考えられる原因
- 特発性膀胱炎:はっきりした原因が見つからない膀胱炎。ストレスが関係すると考えられています
- 尿路結石・結晶:尿の中にできた結晶や石が、膀胱や尿道を刺激・閉塞させます
- 尿道閉塞:上記の通り、特にオス猫で命に関わる緊急事態です
- 細菌性膀胱炎、まれに腎臓病:シニア猫では他の病気が関わっていることもあります
いずれも自宅での見分けは難しく、診断には尿検査やレントゲン、エコーなどが必要です。この記事では原因を断定せず、受診の目安をお伝えします。
病院に行くまでにできること
- 触って様子を見るより、まず病院に電話して状況を伝えることを優先してください
- おなかを強く触ったり押したりしない
- 可能であれば、直近にトイレに出た尿の量や回数、色をメモ・撮影しておくと診察に役立ちます
- 水を飲むのを嫌がらなければ、無理のない範囲で飲めるようにしておく
受診の目安
- 尿がまったく出ていない、または出そうとして鳴く→ 時間を待たず、すぐに受診してください(夜間は救急対応の病院へ)
- 少しずつでも出ているが、回数がいつもよりかなり多い、血尿がある → その日のうちに受診してください
- 数日以内に同じような様子が繰り返される → 早めに受診し、食事や生活環境について相談しましょう
予防のためにできること
泌尿器のトラブルは、水分摂取量や体重、トイレ環境と関係があると言われています。フードの選び方の記事では水分と食事の考え方を、肥満についての記事では体重管理のコツを紹介しています。あわせて、トイレの数を「頭数+1個」用意する、こまめに掃除するなど、猫が我慢しないトイレ環境を整えてあげましょう。
普段の体型が気になる方は体型チェック(BCS)で確認してみてください。かけがえのないアメショの毎日の「いつも通り」を守るために、トイレの様子は日頃からさりげなく見ておいてあげてくださいね。