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トイレのしつけ|アメショがトイレを覚えるコツと失敗したときの対処

公開:2026年9月24日

この記事は一般的な情報をもとにまとめたもので、動物看護師による内容の確認を順次進めています。診断や治療の判断は、必ずかかりつけの動物病院で行ってください。

世界一かわいい猫種、アメリカンショートヘア。お迎えが決まると、「トイレ、ちゃんと覚えてくれるかな?」と心配になる方も多いと思います。

でも、安心してください。猫はもともと砂の上で用を足し、砂をかけて隠す習性を持っています。犬のように一から教え込む必要はほとんどなく、「使いやすいトイレを、使いやすい場所に用意してあげる」ことがしつけの9割です。賢いアメショなら、なおさら覚えるのは早いはず。

この記事では、トイレの準備から最初の誘導、失敗したときの対処までを順番にまとめました。

まずはトイレ環境をととのえる

大きさ:体長の1.5倍が目安

トイレは猫の体長(しっぽを除く)の1.5倍くらいの大きさが目安といわれます。狭いと中で向きを変えにくく、はみ出したり、使うのを嫌がったりする原因になります。

アメショは筋肉質でがっしりした体つき。子猫のうちは小さくても、成猫になるとオスは4〜6.5kgほどになります。最初から成猫サイズの大きめトイレを選んでおくと、買い替えずに済みます(子猫には、入口が低いものか、踏み台を置いてあげると安心です)。

数:頭数+1個が目安

トイレの数は「飼っている猫の数+1個」がよく言われる目安です。1頭飼いなら2個。汚れていたら別のトイレを使える、という逃げ道があると、粗相を防ぎやすくなります。スペースの都合で難しい場合も、まずは1個をこまめに掃除することから始めましょう。

置き場所

向いている場所 避けたい場所
人の出入りが少なく、落ち着ける静かな場所 洗濯機や冷蔵庫の横など、大きな音がする場所
猫がいつでも行ける場所(ドアで閉め切られない) ごはん・水のすぐ隣
換気ができて、においがこもりにくい場所 人がひんぱんに通る廊下の真ん中

猫は、食事の場所とトイレの場所を離したがる傾向があります。ごはん皿とは、できれば別の部屋か、少なくとも距離をとって置きましょう。

砂の種類

種類 特徴
鉱物系(ベントナイト) 自然の砂に近い感触で、好む猫が多い。重くて、トイレに流せない
紙系 軽くて燃えるゴミに出せるものが多い。飛び散りやすいことも
おから・木系 トイレに流せる製品もある。においを抑えやすいものが多い
システムトイレ用(チップ) 下のシートで尿を吸収。おしっこの量や色を確認しやすい

最初は、それまで(ブリーダーさんや保護施設で)使っていた砂と同じものにするのがいちばんの近道です。変えたい場合は、慣れてから古い砂に新しい砂を少しずつ混ぜて切り替えましょう。

最初の誘導のしかた

お迎え当日から、次の流れで教えてあげましょう。

  1. お迎えしたら、まずトイレの場所を教える:キャリーから出てきて少し落ち着いたら、そっとトイレに入れてみます
  2. においをつけておく:前の環境で使っていた砂や、おしっこのついた砂を少しもらえるなら、トイレに混ぜておくと「ここがトイレ」と分かりやすくなります
  3. タイミングを見て連れていく:寝起き、ごはんのあと、遊んだあとは排泄しやすいタイミング。床のにおいをかいでうろうろする、床をひっかくしぐさをしたら、やさしく抱えてトイレへ
  4. できたら静かにほめる:大げさに騒ぐより、落ち着いた声で「えらいね」と伝えるくらいがちょうどいいです
  5. 最初の数日は行動範囲を狭く:1部屋で過ごさせると、トイレにたどり着きやすくなります

トイレを完璧に覚えて、自分から砂をかけている姿を見たら、きっと感動します。あの小さな前足で一生懸命に砂をかけるアメショ、世界でいちばん健気です。

失敗したときの原因と対処

一度覚えた子でも、ときどき失敗することはあります。原因の多くは「トイレ側」にあります。

考えられる原因 見直しポイント
トイレが汚れている 排泄のたびに、少なくとも1日2回は掃除。砂の全交換も定期的に
場所が落ち着かない 音・人通り・ごはんとの距離を見直す。別の場所にもう1つ置いてみる
砂が気に入らない 急に砂を変えていないか。香りの強い砂を嫌がる子もいる
トイレが小さい・入りにくい 成長して体に合わなくなっていないか。カバーを嫌がる子もいる
ストレス 引っ越し、来客、新しい家族やペット、模様替えなど、環境の変化がなかったか
病気 下の「粗相が急に増えたら」を参照

叱らないことが大切

粗相を見つけても、叱ったり、鼻を押しつけたりするのは逆効果です。猫は「トイレの場所を間違えたから怒られた」とは理解できず、「排泄すると怖いことが起きる」と覚えて、隠れた場所でするようになることがあります。

失敗したときは、次のように対処しましょう。

  1. 黙って、さっと片付ける
  2. 粗相した場所は、においが残らないようにしっかり拭く(猫はにおいが残っていると同じ場所でくり返しやすいため、においを分解するタイプの消臭剤が便利です)
  3. おしっこを少し拭き取ったティッシュをトイレに入れて、「ここだよ」と教える
  4. 上の表の原因を1つずつ見直す

粗相が急に増えたら、病気の可能性も

これまでちゃんとトイレでできていた子が、急にトイレ以外でするようになったときは、膀胱炎などの泌尿器の病気が隠れていることがあります。おしっこのときに痛みがあると、「トイレ=痛い場所」と覚えて避けるようになるためです。

次のような様子があれば、動物病院で相談しましょう。

  • トイレに何度も行く、1回のおしっこの量が少ない
  • おしっこの色が赤っぽい、濁っている
  • 排尿中に鳴く、トイレに長くしゃがんでいる
  • 陰部をしきりになめる

特にオス猫で「何度もトイレに行くのに、おしっこがまったく出ていない」場合は、尿道が詰まっている可能性があり、命に関わる緊急事態です。夜間でもすぐに動物病院に連絡してください。くわしくは猫がおしっこが出ない・トイレに何度も行くときをご覧ください。

毎日のトイレ掃除は、おしっこの量・回数、うんちの状態を確認できる大切な健康チェックの時間でもあります。忙しい方は自動トイレという選択肢もありますが、健康チェックの目は手放さないようにしましょう。

まとめ

  • 猫はもともとトイレを覚えやすい動物。大切なのは環境づくり
  • トイレは体長の1.5倍、数は頭数+1個が目安。最初は前と同じ砂で
  • 失敗しても叱らない。原因は汚れ・場所・砂・ストレス・病気のどれかを疑う
  • 急に粗相が増えたら、病気のサインかもしれないので受診を

お迎えの準備全体はお迎え準備チェックリスト、最初の1週間の過ごし方はお迎えから最初の1週間にまとめています。

きれいなトイレで、すっきりした顔で出てくるアメショ。その満足そうな表情まで世界一かわいいのです。シリーズのほかの記事ははじめてアメショを飼う人へから読めます。

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