お迎え後の最初の1週間|日ごとの過ごし方
公開:2026年9月24日
この記事は一般的な情報をもとにまとめたもので、動物看護師による内容の確認を順次進めています。診断や治療の判断は、必ずかかりつけの動物病院で行ってください。 世界一かわいい猫種、アメリカンショートヘアが、ついにわが家にやってきました。おめでとうございます!キャリーの中からこちらを見上げるまんまるの瞳に、もう心をわしづかみにされているのではないでしょうか。
でも、猫にとってお迎えの日は、知らない場所・知らない人・知らないにおいに囲まれる大きな出来事です。最初の1週間は「仲良くなる期間」ではなく、「ここは安全な場所だ」と分かってもらう期間だと考えましょう。
用品や部屋づくりの準備はお迎え準備チェックリストにまとめています。この記事では、お迎え後の1週間を1日ずつ、もう少し詳しく見ていきます。
まず知っておきたい3つのこと
- 隠れるのは普通のこと:ベッドの下や家具のすき間から出てこなくても、心配しすぎなくて大丈夫。猫は隠れて安心を確かめる動物です
- 構いすぎない:のぞきこむ、呼び続ける、引っぱり出すのは逆効果。猫のペースを待ちましょう
- 毎日チェックするのは「ごはん・トイレ・睡眠」:ここが順調なら、慣れるのは時間の問題です
1日目〜7日目の過ごし方(目安)
慣れるスピードは子によって大きく違います。表は目安として、その子のペースに合わせてください。
| 日 |
過ごし方 |
飼い主さんのポイント |
| 1日目 |
キャリーを部屋に置き、ふたを開けて自分で出てくるのを待つ |
1部屋だけで過ごす。静かに見守り、夜は早めに暗くする |
| 2日目 |
部屋のにおいをかいで探検を始める子も |
ごはん・水・トイレの量を確認。隠れていてもそっとしておく |
| 3日目 |
飼い主さんの近くに寄ってくることも |
自分から来たら、指先でやさしくなでる。数分だけじゃらしで遊ぶ |
| 4日目 |
少しずつ生活リズムができてくる |
動物病院で健康チェック(お迎え後数日以内が目安) |
| 5日目 |
くつろいだ姿を見せ始める |
落ち着いていれば、見守りながら行動範囲を少し広げる |
| 6日目 |
遊ぶ時間が増える |
体を触る練習、キャリーを部屋に置きっぱなしにして慣らす |
| 7日目 |
おなかを見せて寝ることも |
体重を量って記録。フードの切り替えは、この先1〜2週間かけて |
はじめて足元にすり寄ってきた瞬間や、へそ天で寝ている姿を見たときの感動は、アメショと暮らす人だけの特権です。その日を楽しみに、焦らず待ちましょう。
毎日のチェックポイント
| 項目 |
見るところ |
目安 |
| ごはん |
食べた量、食べるスピード |
最初の1〜2日は食べる量が少なめでも、少しずつ増えていけばOK |
| 水 |
飲んでいるか |
器の水の減り方を見る |
| おしっこ |
回数、量、色 |
1日に数回程度。子猫は回数が多め |
| うんち |
回数、かたさ |
1日1〜2回程度。環境の変化で一時的にゆるくなることも |
| 睡眠 |
よく寝ているか |
子猫は1日の大半を寝て過ごすのが普通 |
| 様子 |
目やに、くしゃみ、鼻水、元気 |
いつもと違えば記録しておく |
気づいたことをスマホのメモに残しておくと、動物病院で説明するときにとても役立ちます。
室温にも気を配る
子猫は体温を保つ力がまだ弱いため、寒い季節は特に注意が必要です。エアコンで室温を整えたうえで、暑いときに自分で離れられる場所にペット用のヒーターやあたたかいベッドを置いてあげましょう。
先住猫がいる場合
先住猫がいるご家庭では、焦りは禁物です。はじめて顔を合わせるまで、数日〜数週間かかることもあります。
- 最初は部屋を完全に分ける(食器・トイレも別々に)
- お互いのにおいがついたタオルを交換して、においから慣らす
- ドア越し・ケージ越しに、姿だけ見える時間をつくる
- 動物病院の健康チェックが済み、お互い落ち着いていれば、短時間の対面から
- うなる・毛を逆立てるなどが続くときは、一つ前の段階に戻す
お世話やなでる順番は、先住猫を優先するのが基本です。新入りのかわいさに夢中になりすぎて、先住猫がさみしい思いをしないようにしましょう。
子どもがいる場合
アメショは穏やかで人なつこい子が多く、子どもとも仲良くなりやすい猫種とされています(アメショの性格と飼いやすさ)。それでも最初の1週間は、家族でルールを決めておくと安心です。
- 追いかけない、大きな声を出さない
- 寝ているときや、隠れているときは起こさない
- 抱っこは大人と一緒のときだけ。しばらくは、なでるだけにする
- 猫を触ったあとは手を洗う
「そっとしておくのも、やさしさなんだよ」と伝えてあげてください。猫のほうから子どもに近づいてくる日は、きっと来ます。抱っこの練習ははじめての抱っこを参考にしてみてください。
すぐに受診したほうがよいサイン
次のような様子があれば、様子を見すぎずに動物病院に連絡しましょう。
・子猫が半日以上ごはんを食べない
・下痢や嘔吐が続く(1日に何度もくり返す、翌日も続く)
・ぐったりして動かない、体が冷たい
・おしっこがほとんど出ない、トイレで何度もいきむ
・呼吸が苦しそう、口を開けて呼吸している
子猫は体力の余裕が少なく、食べない・下痢が続くと短い時間で体調をくずすことがあります。「環境の変化のせいかな」と思っても、迷ったら電話で相談しましょう。吐いたときの見分け方は猫が吐いたとき、おしっこの異常はおしっこのトラブルでも紹介しています。
1週間がたったら
1週間がたつころには、ごはんの時間に鳴いて呼んだり、遊びに誘ってきたりと、その子らしさが見えてきているはずです。体重の記録は成長チェッカーで、アメショの目安と比べられます。ワクチンなど、これから1年の予定は子猫の最初の1年でやることで確認しておきましょう。
まとめ
最初の1週間は、見守ることがいちばんのお世話です。隠れても、そっけなくても大丈夫。安心できると分かれば、アメショは驚くほど甘えん坊な一面を見せてくれます。世界一かわいい家族との毎日は、まだ始まったばかりです。
はじめて猫を飼う方向けの記事ははじめてのアメショ シリーズにまとめています。あわせてはじめてのトイレ、はじめての動物病院もどうぞ。