病気・健康
アメショと肥大型心筋症(HCM)|症状が出る前にできること
この記事は一般的な情報をもとにまとめたもので、獣医師の監修は準備中です。診断や治療の判断は、必ずかかりつけの動物病院で行ってください。
世界一かわいい猫種、アメリカンショートヘア。大好きなあの子と一日でも長く暮らすために、ぜひ知っておいてほしい病気があります。
肥大型心筋症(HCM)は、心臓の筋肉が厚くなって、うまく血液を送り出せなくなる病気です。猫の心臓病の中でいちばん多く、アメリカンショートヘアはかかりやすい猫種のひとつとされています。
いちばんの問題は「気づきにくい」こと
HCMは、かなり進行するまでほとんど症状が出ません。元気に遊んでいた子が、ある日突然苦しそうに呼吸をしたり、後ろ足が動かなくなったりして見つかることも少なくありません。
だからこそ、症状が出る前の「検査」と、家でできる「呼吸数チェック」が大切です。
家でできる:寝ているときの呼吸数を数える
いちばん手軽で役に立つのが、ぐっすり眠っているときの呼吸数を数えることです。
- 猫が深く眠っているときに、おなかや胸が上下する回数を数える
- 30秒数えて、2倍にする(1分あたりの回数)
- 週に1〜2回、同じ条件で数えて記録する
寝ているときの呼吸数が 1分間に40回を超える日が続く、または以前より明らかに増えている場合は、早めに動物病院に相談しましょう。
こんなサインがあれば、すぐに受診を
| サイン | 考えられること |
|---|---|
| 口を開けてハアハア呼吸している | 肺に水がたまっている(肺水腫)可能性 |
| 後ろ足が急に動かない・冷たい・痛がって鳴く | 血のかたまりが詰まった(動脈血栓塞栓症)可能性 |
| 呼吸が速く、横にならずに座ったまま | 胸に水がたまっている可能性 |
| 急にぐったりして動かない | 心不全の悪化など |
どれも一刻を争う状態です。夜間でも救急対応の動物病院に連絡してください。
受けられる検査
| 検査 | 分かること | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 聴診 | 心雑音や不整脈。ただしHCMでも雑音がないことがある | 診察料に含まれることが多い |
| 心エコー(超音波) | 心臓の壁の厚さや動き。診断の中心になる検査 | 数千円〜1万5千円程度 |
| NT-proBNP(血液検査) | 心臓に負担がかかっているかのスクリーニング | 数千円程度 |
費用は病院によって大きく異なります。心エコーは、循環器に詳しい獣医師がいる病院だとより安心です。
いつから検査を受ければいい?
若いうちから発症することもあるため、1歳を過ぎたら一度、かかりつけ医に心臓の検査について相談してみるのがおすすめです。その後は、健康診断に合わせて定期的に受けるかどうかを獣医師と決めましょう。
飼い主ができること
- 寝ているときの呼吸数を定期的に記録する
- 太らせない(心臓への負担を減らす)。体型チェックを活用
- 健康診断の際に「アメショなので心臓も診てほしい」と伝える
- 夜間救急の動物病院の連絡先を、あらかじめ調べておく
HCMは完治が難しい病気ですが、早く見つけて治療を始めれば、症状を抑えながら長く穏やかに暮らせる子もたくさんいます。大切なアメショの心臓を守れるのは、毎日そばにいる飼い主さんです。